電池の活物質
電池の負極,正極ではイオンが生成したり,イオンが電子を受け取ったりしている。それぞれの電極で反応している物質を〔 活物質 〕という。硫酸H2SO4水溶液に亜鉛Zn板と銅Cu板を浸した電池では,負極の活物質は〔 亜鉛 〕であり,正極の活物質は〔 水素イオン 〕である。
負極は電極自身が活物質になるが,正極は溶液中の陽イオンが電子を受け取る場所でしかない。そのため,正極はイオンにはならない(または,なりにくい)が電気を通すものが使われる。そのため,正極には〔 炭素 〕なども使うことができ,炭素棒を正極にした電池が日常的に使われている〔 乾電池 〕である。乾電池は,電解質が固体にしみ込ませた電池である。
例題
次の金属の組合せで電池をつくった場合に,電子が流れる向きを例にならって答えよ。イオン化列は前述のものを参照せよ。 例 Zn → Cu
(1) CuとAl (2) MgとAg (3) ZnとAg (4) FeとMg (5) PbとCu
(1) イオン化傾向 Al>Cu … Alが負極 Al→Cu
(2) イオン化傾向 Mg>Ag … Mgが負極 Mg→Ag
(3) イオン化傾向 Zn>Ag … Znが負極 Zn→Ag
(4) イオン化傾向 Mg>Fe … Mgが負極 Mg→Fe
(5) イオン化傾向 Pb>Cu … Pbが負極 Pb→Cu
問題演習
1 下の図にように,亜鉛Zn板と銅Cu板を電極として,硫酸H2SO4水溶液に浸し電池を作成した。考察の空欄に適当な語句を記入せよ。
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